とびつき団子って何?ユニークな名前。実はこれが美味しいんです。ほんのりした甘さとほのかな風味!
とびつき団子は福井県あわら市、坂井市の一部に伝わる郷土料理。昔はお盆のお供えとしてどの家庭でも必ず作られていましたが近年作る方がめっきり減ってしまいました。
名前の由来は団子にささげが飛びついたように見えることからつけられたとか、飛びつくほど美味しいからだとか言われています。
高齢化により作る方が減ってきていましたが女性部の活動の一環として普及に取り組み数十年経ち、今では作る方が増えてきました。素朴な味そして風味のあるとびつき団子。この郷土料理を多くの方々に伝えていくことが食を守る私たち女性部としての使命だと思っています。まだまだ多くの郷土料理が私たちの地域にあります。安全で安心な物をこれからも一人でも多くの方々に届けたいです。
作り方のご紹介
~前日~
・乾燥したささげを水洗いし、たっぷりの水で途中灰汁をとりながら1時間程煮る。
・火を止めて1時間程放置(余熱を利用)。
・放置後850gのささげに750~800gの分量で砂糖を入れる。煮汁はひたひた程度。
・ぐらぐらと沸騰してきたら塩少々で味を調えすぐ火を止めて一晩そのまま寝かす。
※ささげは飴子のように軟らかくしない。プチプチの触感が大事
~翌日~
・昨日味付けしたささげを再沸騰させたら火を止めてザルに上げ、ささげを冷ます。
(煮汁は捨てず寒天等入れて水羊羹にすると美味しい)
・団子は餅粉(1kg)を使用(1kgで団子25g約60個分)。850~900㏄位の水を少しづつ入れながら約20分捏ねる。耳たぶ位の柔らかさになったら25g位の大きさに丸め、熱湯の中へ。浮いてきたら2分程置いて網杓ですくい、冷ましておいたささげのザルの中に入れる。両面ともよくささげをつけて完成!!
※出来立てより数時間おいた方が餅粉とささげがしっくりなじんでより美味しくなります。
とびつき団子
BS-TBS取材にて