稲作約30haを中心に「さとう農場」を経営しています。稲作のほか、ささげ豆1.5a、小松菜・ほうれん草10aも栽培しています。現在は家族と従業員の他、繁忙期には地域の方々の力も借りて農業をしています。私が好きな作業は、春の「すじまき」です。地域の方も呼んで、総勢10人位で一緒に仕事をしてから一服する時間は町内のお祭りさながらの雰囲気です。
毎年田植えが無事に終わった6月中旬頃、地元のフレッシュミズで笹団子づくりをします。すじまきや田植えでお世話になった地域の方々に、感謝とお礼として渡すためです。また、県外の家族にふるさとの手作りの味を送るために作る方もいます。
毎年100個以上作っても、地域の方の顔を思い浮かべて分けていると、あっという間に自分の食べる分がなくなります。自分と家族が食べられるのは、あんこが飛び出て失敗した笹団子です。それでも、お世話になった人が地域に沢山いる事の方が格段に嬉しいのです。
笹団子は新潟のソウルフードです。しかし作り手は年々減っていると聞きます。地域の食文化を繋ぎ、また地域の皆さんと笹団子を通して繋がれるこのフレッシュミズ活動は、今後も大切に続けていきたいと思っています。