JAおきなわ女性部ではコロナ禍で県全体の活動が制限されるなか、各地区でできることを考え少しずつですが活動を始めています。今回は、食農教育や地域貢献への活動を行った宮古地区女性部と八重山支店女性部の活動を紹介します。

宮古地区女性部ではフレミズが中心となり、7月にJA宮古地区本部女性加工室で「親子味噌づくり教室」を開きました。親子の触れ合いを通じて、食や農業への関心と理解を深めてもらうため企画しました。管内の小学3年生から中学1年生の5人と保護者らが女性部員から手ほどきを受け、地域特産の宮古みその仕込みに挑戦しました。参加した子どもたちからは「おいしくなってほしいと願いを込めて、みそをもみ込んだ」「完成が楽しみ！」と好評でした。

八重山支店女性部は、子どもたちに地元の農畜産物へ興味をもってもらおうと八重山支店青壮年部と協力し、6月に石垣市こどもの居場所「子どもホットステーション」3カ所に地元の農畜産物や手づくりみそ、石垣牛を贈りました。

また、7月には新型コロナ最前線で働く医療従事者へ感謝の気持ちを込め石垣島産の冷凍カットパイン670パック贈呈しました。パインは青壮年部が地元農家から購入し女性部がカットして瞬間冷凍させたものです。病院関係者からは「ご支援をいただき感謝している」との言葉をいただきました。

これからも地域貢献活動を続け地域の方々に知っていただき、広くJA女性部のファンづくりに取り組んでいきます。

JA鹿児島県女性組織協議会は、女性組織3か年計画「JA女性　地域できばいもんそ　ごじょパワー」の2年目として多様な地域貢献活動を展開しています。令和2年度は、JA県女性協結成65周年の節目にあたり、「おごじょ★集めます！」「おごじょ★作ります！」「おごじょ★動きます！」の3つの統一目標を掲げました。

JA県女性協が取り組む3つの統一行動は、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標（SDGs）の達成に向けた取り組みの1つであり、その中で「おごじょ★集めます！」は、資源の再利用により世界の子どもたちにワクチンを届けようという想いで企画されました。

県内13JA女性部のうちJAあいら女性部ではいち早く「おごじょ★集めます！」に着手し、6月初めから8月末まで全支部一斉にペットボトルのキャップ回収に取り組みました。その結果、合計で201キロ（約8万6000個）が集まりました。これは、ワクチン購入費用の約100人分に相当します。

JAあいら女性部長の隈元よね子さん達は、集めたキャップを持って、食農教育活動などで交流のある姶良市立三船小学校を訪問しました。同校は、日頃から、青少年赤十字の社会貢献活動としてキャップを集めており、思いがけないJA女性部の協力に、同校の生徒たちは、「たくさん集めていただき感謝します。」と笑顔でキヤップを受け取りました。

今回の統一行動は、SDGsの達成に向けた協同活動の新たな一歩として、女性部員への意識啓発につながっています。この活動を契機として、これからもSDGsの達成に向けた活動に取り組んでいきます。

ＪＡ大分県女性組織協議会は新型コロナウイルス感染症の影響により初めて書面議決形式での通常総会を開催しました。その通常総会で承認された令和２年度の事業計画も中止や延期、変更となり、従来の活動がなかなかできません。

そんな中でも「ソーシャルディスタンス」や「マスクの着用」等に気を付けながら県下ＪＡ女性部は少人数で集まり、健康教室やごみ拾い、エコバッグ作り、草取り、お弁当作り等、徐々にですが活動を再開しています。

このような中、大分市女性部はコロナ禍で困っている周年野菜（水耕セリ・大葉・にら・三つ葉・パセリ・カイワレ）農家を支援するために周年野菜をたっぷり使用した「野菜とり天弁当」を試作しました。今後は、素材の切り方や調理方法を工夫する等、試作を繰り返し商品化にこぎつけたいと考えています。また、このお弁当をきっかけに各家庭で周年野菜を使用した料理が沢山並ぶように願っています。

コロナ禍において女性部活動が制限されつつも、「今」できることは何かを考え、女性部は地域のためＪＡのために活動していきます。

この度は、JA熊本市での女性部の活動を一部ご紹介致します。
平成28年熊本地震に遭遇し、益城地区をはじめ熊本市でも甚大な被害が発生し、熊本のシンボルでかつ日本三大名城の一つである熊本城の損壊は日本中を悲しみの渦に巻き込みました。そのような中、私たちJA熊本市女性組織は、熊本城二の丸広場のイベントに参加し、無料で豚汁＆おにぎりの配布をして、熊本城復興に向けての義援金を募りました。

2年目からは毎年、農産物イベントに参加して、豚汁＆おにぎりの売上金全額を熊本城復興義援金として、熊本市に贈呈を続けています。熊本城マラソンでは、ボランティア「おもてなし隊」として約60名の部員が参加し、完走したランナーに、私たちの地元産原料の手作り味噌を使った味噌汁の配布をしています。

また、子ども達に新鮮な無農薬野菜を食べて貰いたいという思いから、４年前から地域の「子ども食堂」に、女性部員で種子をまき収穫した野菜を贈呈しています。今年はコロナの影響で「子ども食堂」が開催されにくい中、熊本市と連携し、「子ども食堂」23カ所に採れたての野菜を提供しています。今では、皆さんに喜ばれ、野菜が足りないくらいで、来年からはもっと圃場面積を増やす計画です。これからもこの活動が若い世代へとつながり、もっと支援の輪が広がっていくよう努めていきます。