JAまつりでSDG’sを次世代に
福江島は長崎の離島・五島列島の一番下にあり、人口3万人ほどです。私が住む地区は福江島のちょうどど真ん中の山内盆地で、水が豊富で寒暖の差があり米どころとなっています。私の主人は専業農家で、始めはミルキークイーンという品種のお米を作り地方発送もしていましたが、減反により、今は五島牛の繁殖牛用の牧草、WCS用稲を生産し、畜産農家に供給しています。
WCSを畜産農家に無償で提供する代わりに、それを食べた牛の堆肥をもらい、田んぼに散布し、田んぼに栄養を与える、資源循環型の農業を行っています。
それと同時に、後継者がいない田んぼを荒らさないよう、少しでも耕作放棄地を減らすように、地区で農地を守る会を作り、協力して田んぼの整備や畔払いをしています。SDGsが叫ばれる大分前から、それを実行していたんですね。
農地を守ることも大切ですが、お米の消費を促進することも大切です。JAではないのですが、長崎県では、「お米de子育て支援」という事業を行っています。子育て世帯の家計を支援するとともに長崎県産米の魅力発信と食育促進を図り、お米券を配布しています。JAごとうまつりでは、この事業を活用し、直売所で新米のPRをし、女性部ではお弁当コンクールへの応募も呼びかけました。また、JA女性部の軽食バザーが人気です。愛情たっぷりのカレー、牛丼、うどん、わかめごはんの販売が今年はコロナ前のように、一般のお客さんにも提供しました。お客さんがびっくりするほどの大盛のごはんにルーをたっぷりかけて大サービスします。牛丼には玉ねぎ、ネギ、五島牛に味がしみこみ、とても美味しいです。調理場では朝早くから、女性部と青年部で販売用のあんこもちとステージイベントで一番盛り上がる餅まき用の紅白餅をせっせと作ります。できたてのおもちはあっという間に完売します。
フレミズのメンバーは数年前から集めたものをフリーマーケットで販売しています。ハギレを使ったハンドメイド品、押し入れに眠っていた引き出物の食器、子ども服など様々です。今では定着し、お客さんにも楽しみにしてもらっています。JAの職員さんの中にも商品を提供してくれる人もでてきたり、外国人の実習生が安いと喜んで買ってくれたり、エコの輪が広がっています。捨てる前に、誰かの必要とされるものがあるかもしれません。
国消国産、リデュース、リユース、リサイクルの精神を女性部活動で次世代に伝えていきたいです。