東日本震災から10年が経過しました。その間、全国女性組織の皆さんから多大なご支援を頂き、心よりお礼申し上げます。JA福島女性部協議会も今年、創立70周年の記念大会や記念旅行を行い、記念誌を作成する予定です。原発事故から乗り越えるために行った活動や、現在のコロナ禍の中での活動を紹介したいと思います。
2011年3月、東日本を襲った巨大地震と津波、そして福島第一原発の事故。当時は今後この場所に住むことはできるのか、農産物は作れるのか、福島県がなくなってしまうのでは?毎日不安で、見えない放射能が本当に恐ろしかったことを思い出します。初めは地元の人も放射能を恐れ、なかなか県産農畜産物を買ってもらえませんでした。女性部では県産農畜産物の風評払拭のため、県内外で、安全、安心、美味しさを伝えるためPRに努めました。10年が経過した今でも県農畜産物の風評は依然として残っており継続的な活動を続ける予定です。
私達女性部は、母から子へ伝えたい我が家の味、地域の味など、各地域で伝統料理などのレシピ本を制作し、料理教室なども開催しています。郷土料理レシピカレンダーを作って組合員に配る取り組みなどをしているJAもあります。
また、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行のなかでも、全国的に不足していたマスク作りを小グループで行って介護施設などに寄贈したり、新聞紙等を活用したエコバックづくりに取り組み直売所へ寄付したりしています。
さらに、女性部活動を今後も継続していくために仲間づくり運動を強化しています。女性部ポスターなどを作り、JA支店や直売所などに貼ってもらい、多くの人に呼びかけ、募集チラシの配布や声掛けをして仲間づくりに取り組んでいます。
今後もJA女性部が輝けるよう、楽しい活動を進めていきたいと思います。