高知県土佐市で夫、父、息子、妹と自分の５人で、土佐文旦1.2ヘクタールを栽培しています。私の家は土佐文旦発祥の家といわれており、祖父が栽培方法や販売ルートを確立し、全国への普及に取り組んできました。私で三代目、この土佐文旦を次世代に引き継ぐことが使命だと思っています。

平成31年ＪＡ高知県女性部土佐市地区の部長就任後にコロナがはじまり、活動が制限されましたが、研修旅行や魚の捌き方教室等、できることを模索して取り組んできました。令和５年５月には、同地区内に30～50代が中心となる新しい組織「エクラ」（フランス語で『輝く』という意味）も誕生しています。

また、令和３年度からはＪＡ高知女性組織協議会の会長に就任しました。コロナの影響で、70周年記念大会や中四国地区リーダー研修会等、いろんなイベントが中止やＷＥＢ開催、規模縮小となり、残念な思いもたくさんしてきました。でも、これからは仕切り直しです。

私にとって、女性部活動は「学び合う場」。部員同士、支部、地区、ＪＡ組織間で、これからは顔を合わせての交流を深めていきたいです。組織の旗振り役として、自分自身が楽しみ、女性部活動をもっといろんな人に知ってもらいたいと思っています。

愛媛県のみかんと魚の町八幡浜市で、柑橘農家をしています。主に温州ミカンを栽培、甘平、デコポン、施設では、紅マドンナ、せとかを250a栽培しています。
柑橘農家に嫁いで35年3人の子供にも恵まれ現在は、楽しく生活していますが、嫁いでまもなくオレンジの輸入自由化などでみかんの価格が暴落、収入はすべて経費になり生活費がほとんど無い苦しい時が続きました。

「みかん農家をやめて、働きに出ようか？」と考えた時期もありましたが、簡単に農地を捨てることが出来ませんでした。その思いは、私だけではなく、柑橘女性部の皆さんも同じでした。
女性部で何か出来ることはないか？私たちが丹精込めて育てたみかんをより多くの人に発信したいとアイデアを出し合い、みかんの時期に子供たちを巻き込み「みかんツリー」を作成してイベントを開催したのが始まりでした。
今年で19年目今では行政の協力もあり12月に“クリスマスオレンジフェスティバル”として冬の空に花火を上げるまでになりました。また、繁忙期には自分たちの言葉で消費者の皆さんにみかんの美味しさを伝える販促にも行き、今年日本農業賞優秀賞をいただきました。

「継続は力なり」ここ数年みかんの価格も安定し、後継者も今年5月にお嫁さんをもらい義父、義母、主人、私、次男夫婦と3世代で柑橘栽培を楽しんでいます。収穫期には、毎日数十名の親戚一同が手伝いに来ていただきみかん山にはいつも大きな笑い声が響いています。これからも家族と女性部、吹く風に乗りながら、楽しんでいきたいと思います。

私の住んでいる坂出市は、坂出三金時と呼ばれる、金時イモ、金時ニンジン、金時ミカンが特産です。

私は夫と一緒に農業法人を立ち上げ、外国人技能実習生を受け入れながら、息子夫婦・娘とともに金時イモ、金時ニンジン、ブロッコリー、レタス、スイートコーンなどを栽培しています。外国人技能実習生には、家族のように接しています。新型コロナウイルス感染症も５類になり、やっと一緒に旅行や地域行事に参加できるようになりました。
女性部では県の理事も務めていますが、支部の女性部では、カルチャースクールを中心に活動しています。今年度からパン教室を開設し、若い部員も参加してくれています。

若い世代には、コミュニケーションを大切にしてほしいと思っています。私の住んでいる松山地区には２０代～４０代の若い農業従事者がいます。普段からコミュニケーションを大切にしていると、相談できたり、仕事の発展にもつながっていくものです。
また、安全・安心な地元の農作物を子どもたちに食べてもらいたいというのも、私の願いです。そして後世までずっとこの特産、農地が残るよう、伝えていきたいと思っています。

徳島県小松島市でお米を８０アール、ミカンやスダチなどを１ヘクタール、イチジクを５アールほど栽培しています。休日は普段お仕事に行っている主人や長女夫婦も手伝ってくれています。

自分の時間を自由に有効に活用できる農業は自分に合っていると思います。特に自分が作り始めたイチジクの栽培には思い入れも強く、ＪＡの産直市に出荷してお客さんからおいしいって言ってもらえると嬉しくて農業がもっと楽しくなります。

女性部には４０年ほど前から参加しています。これまでに部長や副部長などもさせていただき、料理教室などさまざまな女性部の活動を通じて友達もいっぱいできました。若い頃に東京で体験発表をさせていただいたのもとてもいい思い出です。
食育や有機農業など自分が農業をする上で参考になることもたくさんあり、実際にイチジクは有機栽培で育てていますが、おかげさまで好評です。

人間ってやっぱり食べ物が一番だと思うんですよね。良いものを作って提供するのが農家の使命だと思っているので、これからも家族と一緒に元気で農業を続けて、農業の良さや楽しさを子ども達にも伝えていきたいなと思います。

私の住んでいる、山口市名田島は、山口市の南部に位置する干拓地で、麦、水稲、大豆、県内有数の穀倉地帯です。

私は、現在「大村農園」の経営者として、水稲70アール、タマネギ40アール。ハウス栽培でトマト5アール、花はストックとフリージアを合わせて15アール、メロン5アールを作っています。特に「タマネギ」は約60年前から栽培をしております。
2003年、夫が仕事を辞め「大村農園」を継ぎ、夫と義母が中心となって農園を切り盛りしていましたが、2015年1月、夫が急に他界しました。。
私は「大村農園」の経営を継ぎ、義母と二人の農業が始まりました。農業の師匠は母であり、私の目標です。今では、トラクターやリフトの運転も出来るようになりました。
こうして農業が面白くなった頃、私を変える出会いがありました。
2021年から2022年の2年間、山口統括本部フレミズ部会の会長を引き受け、ＪＡ山口県フレッシュミズ部会の役員会で出会った仲間たちに大きく刺激をもらいました。
農業は3Ｋ「きつい、きたない、きけん」のイメージが定着しています。
私の考える農業「新」3Ｋは「かわいく、かっこよく、効率よく」です。

目指すぞ！「かわいい、かっこいい農業女子」