JA全国女性組織協議会は、平成31年1月23日(水)・24日(木)東京都江東区のホテルイースト21において、「第64回JA全国女性大会」を開催しました。大会は、約600名の参加者が集い、地区(東北北海道、関東甲信越、東海北陸、近畿、中国四国、九州)から選ばれた6名による女性組織活動体験発表や記念講演、ワールド・カフェを実施し最後に大会宣言を採択しました。
また、大会では2019~2021年度の3カ年のJA女性組織の活動方針である「JA女性組織3カ年計画」を決定しました。
《1日目:1月23日(水)》
大会冒頭、JA女性組織綱領をJA全国女性組織協議会の佐々木美和子副会長の音頭で唱和しました。
続いて、主催者を代表して川井由紀会長が開会あいさつをしました。
続いて、来賓を代表して、農林水産大臣・?川貴盛氏、JA全中・須藤正敏副会長、日本生活協同組合連合会・本田栄一代表理事会長から、ごあいさつをいただきました。
そのほか、内閣府、農林水産省、JF女性連、JA全青協、JA全農、JA共済連、農林中央金庫、家の光協会、日本農業新聞、農協観光、JA全国厚生連から来賓の方々がいらっしゃいました。
プログラムの冒頭は、JA女性組織活動体験発表入賞者の表彰。地区から選ばれた6名が登壇し、全国農業協同組合中央会会長賞とJA全国女性組織協議会会長賞が授与されました。
続いて、平成30年度「フレミズ活動“私の一歩”」作文コンクールの入賞者が登壇。
入賞者を代表して、最優秀賞に輝いた熊本県JA阿蘇女性部高森支部フレッシュミズの工藤寿恵さんに表彰状が授与されました。
舞台転換をはさみ、入賞者6名による“JA女性組織活動体験発表”が行われました。
1人目は、東北北海道地区の青森県JA八戸女性部田子支部 市村文子さん。タイトルは「『JA』はわたしたちのもの!~にんにくパワーで.キラッと光るJA女性部に!~」。
2人目は、関東甲信越地区の群馬県JA前橋市女性組織協議会 樺澤さく江さん。タイトルは「仲間づくり・地域づくり」。
3人目は、東海北陸地区の静岡県JA静岡市女性部 佐藤亘子さん。タイトルは「きゅうしょく畑から教室へ 野菜の美味しさ届けます」。
4人目は、近畿地区の和歌山県JAみくまの女性会フレッシュミズ田中真由美さん。タイトルは「私たちの小さな力と大きな絆~女性組織 “ツナガル化” への取り組み~」。
5人目は、中国四国地区の島根県JAしまねくにびき女性部 諏訪智子さん。タイトルは「食で繋がる縁・笑顔が広がる女性部の輪」。
最後の発表は、九州地区の熊本県JA熊本市女性部 吉岡美智代さん。タイトルは「風を起こすおばちゃんパワー 「組織活動は、部員数じゃない」」。
平成30年度の「フレミズ活動“私の一歩”」作文コンクールで最優秀賞を受賞した、熊本県JA阿蘇女性部高森支部フレッシュミズ 工藤寿恵さんの発表。 タイトルは「~出会いに感謝、そして挑戦~」。
続いて、第22回JA女性組織フレッシュミズ全国交流集会の実行委員が登壇。
前半はパワーポイントなどをもとに同集会の成果を発表し、後半は同集会でも上演したペープサート(紙人形劇)のJA全国女性大会バージョンを披露しました。
また、休憩時間では集会の模様と集会のグループワークで作成したSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした短編動画をまとめた5分程度の動画を上映しました。
JA全国女性組織協議会(JA全国女性組織協議会理事2名と地区から選ばれた県女性組織協議会会長6名)とJA全農が共同開発した「エーコープ 簡単和風だし 旨!だしパック」の披露。JA全国女性組織協議会メンバーを中心に取扱先の厚生産業や販売元のJA全農生活リテール部が発表しました。
共同開発した「旨!だしパック」は、大会の記念品として配布したほか、会場内の展示ブースでは即売や試飲も行われ好評でした。
2019~2021年度のJA女性組織の活動方針であるJA女性組織3カ年計画の説明が川井会長からありました。説明の最後には、3カ年計画をテーマにした3分程度の動画が上映されました。そして、上映後に会場の拍手をもって3カ年計画は決定しました。
続いて、国際連合広報センターの根本かおる所長に「SDGsを自分事として政界を変革するアクターに」と題した記念講演がありました。参加者は新たな3カ年計画を実践するにあたり、SDGsを理解し、意識して活動に取り組むことを確認しました。
《2日目:1月24日(木)》
まず、次に3名による事例発表が行われました。
1人目は、日本生活協同組合連合会副会長の新井ちとせ氏です。タイトルは「協同組合の仲間として~誰ひとりとり残されない社会をめざして~」。JAと同じ協同組合である生協の先進的な取り組みに参加者は熱心に耳を傾けていました。
2人目は、茨城県JA水戸青年部の久野一紘氏です。タイトルは「青年部が挑む米麺づくり~6次産業化への挑戦~」。幾多の苦労を乗り越え、地元産のコシヒカリを使った米麺の開発、製造、販売にこぎつけ、地元飲食店でメニュー化されるなど、地域活性化に貢献している青年部の取り組みに多くの参加者が感銘を受けていました。
最後は、山口県JA山口美祢女性部の梶山扶美子氏です。タイトルは「地域に元気な風を」。JAの遊休施設を活用し、地元地区の女性部員が自ら出資して主体的運営する購買店舗を軸とした取り組みについて。6次産業化にも力を入れており、参加者からは大いに刺激を受けたとの声がありました。
続いて、日本最大級となる約500人によるワールドカフェ。進行は冨田理事、井手理事。テーマは「周りの人に女性組織の活動を理解してもらうには?」。4人の班を基本とし、途中2回の移動をして班のメンバーを入れ替えながら、3つの問に対し、会話を重ね、最後に会話の内容を踏まえ「明日から、私は○○をします!」と今後の自身の取り組みについてカード(ハーベスト用紙)に記入しました。
ハーベスト用紙は会場の展示スペースに貼付。みんなのハーベスト用紙を共有しました。
工藤理事がJAの自己改革を後押しすることに関し大会宣言を読み上げ、を採択しました。
そして、2日間の大会を振り返る写真をスクリーンに流しながら、「JA女性の歌」を参加者全員で歌いました。
最後に、JA全国女性協佐々木副会長が、閉会あいさつを行いました。